兵庫県神戸市に住む90代の女性が警察官を名乗る男から現金約2400万円をだまし取られたとして、7月7日長田署に被害届を提出しました。

「あなたの口座と携帯電話を逮捕された暴力団組員が持っていました」と語る

警察によりますと、兵庫県神戸市長田区に住む無職の90代の女性は、2025年3月ごろ、警察官を名乗る男から「マネーロンダリングの疑いがあり、逮捕されるおそれがあります」と、うその電話を受けました。

女性は、「あなたのお金を調べる必要がある」と言われ、指示に従い銀行で毎日200万円ずつ計約2400万円を引き出しました。

その後、「封筒にお金を入れて公園の滑り台の下に置いてほしい」と言われ、現金約2400万円をだまし取られたということです。銀行が女性の出金を不審に思い、情報を県警に提供したことで被害が発覚しました。

兵庫県警と協定を締結した県内の金融機関

また、兵庫県尼崎市でも6月25日、警察官を名乗る男から20歳の女性が仮想通貨95万円相当をだまし取られたことが分かりました。

電話で男は、「特殊詐欺事件であなたの名前が出てきました」などと話し、送金を促したということです。

県警は、いずれも特殊詐欺事件として調べを進めています。

被害を水際で防ごうと兵庫県警は、7月7日、県内の銀行や信用金庫など35の金融機関と協定を締結。連携強化によって特殊詐欺の兆候をいち早く発見したい考えです。

兵庫県警 小西康弘本部長
「警察と金融機関がより一層強力に連携をして、各種対策をたてる必要である」

兵庫県内では、2025年1月から5月末までに831件、計約24億5800万円の特殊詐欺の被害が確認されていて、被害額は前年の同じ時期と比べ3倍ほど増加しています。

被害抑止のキーポイント
警察では、電話で警察官などを名乗り、「マネーロンダリングの疑いがあり、あなたが逮捕されるおそれがある」などと言って、現金を要求する行為は絶対に詐欺であるので警察に相談してくださいと指導しているということです。

出典:Yahoo!(2025/07/07 サンテレビ)

https://news.yahoo.co.jp/articles/88a3f23d82aa5e6345779b5a7c884538f2f8f9f1