島根県西部に住む60代の男性が、総務省の職員を名乗る男らから1550万をだまし取られたことが分かりました。

【写真を見る】「あなたは犯人なので在宅で事情聴取する」1550万円をだまし取られる 島根県西部60代の男性

特殊詐欺(オレオレ詐欺)の被害に遭ったのは、島根県西部に住む無職の男性(60代)です。

島根県警によりますと去年10月6日、男性の家の固定電話に総務省の職員を名乗る男から「あなたの携帯電話や固定電話が詐欺に使われている。捜査をしている警視庁から電話がある」と電話がありました。

続けて、警視庁の捜査員を名乗る人物から「逮捕した人物があなた名義のキャッシュカードを持っており、あなたから購入したと言っている」「あなたは犯人なので在宅で事情聴取する」と電話があったとのことです。

その後も、警視庁の捜査員や検察官を名乗る男から電話がかかり、「口座の動きを調べるため、インターネットバンキングで口座を作り、定期預金を解約してその口座へ入れてほしい」と指示され、さらに、「あなたのネットバンク口座を空にしてもらえば捜査が早く済むので、警察の捜査用口座に預貯金を移してほしい」「お金は20日程度で戻すことができるが、従わなければあなたの今の口座を凍結する」と伝えられたということです。

これを信じた男性は、去年11月8日、指定された2つの口座に1000万円と550万円を振り込みました。

振り込んだ後、男性が家族に報告したところ、家族から「詐欺ではないか」と指摘され、男性が警察に相談、その後の捜査で、男性が被害に遭っていることが明らかになりました。

島根県警察本部は、警察が捜査用の口座にお金を移すような指示をすることは絶対にない、「あなたの口座(携帯)が犯罪に利用されている」等の電話がかかってきた場合は、詐欺の可能性があるので、警察に相談してほしいとしています。

また、ナンバーディスプレイ等を活用し、相手の電話番号を確認したり、「+」から始まる国際電話番号や非通知、「050」から始まるIP電話、通話不能・表示圏外の電話は詐欺の可能性が高いとし、注意するよう呼び掛けています。

 

出典:Yahoo!(2024/02/09 山陰放送)

https://news.yahoo.co.jp/articles/7e746241cb2728b9e75ed665ed5d225b816a317f