商品やサービスに関する相談を受け付けている相模原市消費生活総合センター(中央区)では、「火災保険詐欺」の相談件数がこの約2カ月間で急増していることに対し、市民に注意を呼び掛けている。

 火災保険詐欺とは、「加入している火災保険で屋根の修理費がまかなえる」などと謳って住宅の工事契約を取り付け、当初取り決めていなかった保険代行手数料などを強要すること。周囲の目が届きにくい一人暮らしの高齢者などが狙われやすいとされる。この詐欺に関する相談が同センターに相次いでおり、今年4月から6月中旬までの約2カ月間で、昨年度1年間の相談件数30件と並んだという。

相模原がターゲット?

 同センター担当者は急増した原因について、「相談内容の詳細はプライバシーの観点から答えることができないが、同様の業者からの勧誘が多いことから、相模原エリアが現在狙われており、各家庭に勧誘が増えているのでは」と推測する。同センターでは一例として、女性の一人暮らし宅に男性業者が一人で訪れ、勧誘を拒否すると仲間を呼び、複数人で断れない状況を作り契約を迫るケースなどを挙げている。「一人ひとりが警戒を怠らないことに加え、周囲の高齢者への普段以上の見守りをお願いいたします」と呼び掛ける。

出典:タウンニュース(2020/7/02)
https://www.townnews.co.jp/0302/2020/07/02/532660.html