パソコンやスマートフォンの画面に「ウイルスに感染した」と偽の警告を出し、対策ソフト名目などで金をだまし取る「サポート詐欺」について、新潟県警が注意を呼び掛けている。昨年と比べ県内の相談件数は増加傾向。新型コロナウイルスの影響に伴い、自宅でインターネットを利用する機会が増えたことが、トラブルを誘発している可能性がある。

 県警によると、サポート詐欺の手口はさまざまで、大手IT企業をかたりウイルス感染の警告を表示するものや、警告音を鳴らし続けて「5分以内にお電話ください」などと促すものなどがあるという。

 実際に感染していることは少ないとみられるが、警告画面は容易に消すことができないようプログラムされている。焦った利用者が指示された番号に電話をかけると、セキュリティーソフトと偽った遠隔操作ソフトをインストールさせられたり、ソフト代金やサポート費用を電子マネーなどで支払ったりするよう求めてくる。

 今年に入り、県内での被害は確認されていないが、相談は数十件寄せられており、被害をコンビニなどの水際で食い止めた件数も5月以降増加している。県警サイバー犯罪対策課は「警告が出てもすぐに画面を閉じて、表示された番号には決して電話をしないでほしい」と呼び掛けている。

出典:新潟日報(2020/7/17)
https://www.niigata-nippo.co.jp/news/national/20200716555909.html