県内で特殊詐欺被害を未然に防いだ人の43・5%がすぐには自ら詐欺と見破れなかったことが、県警のアンケート調査で分かった。被害者は大半が高齢者で、身近な人や警察など第三者への相談で気付いたケースが多い。手口が巧妙化する中、識者は「被害を防ぐには子や孫世代にも情報を届けることが重要だ」と指摘する。

 調査は不審な連絡を受けたが、被害を回避した県内の男女211人に行った。対象の8割が高齢者で、詐欺と気付いた時点を4段階に分類した。

 県警は防犯メール「ぴかぽメール」で▽いったん電話を切る▽家族や知人に相談する―など詐欺に遭わないための対策や不審電話の情報を配信している。

出典:岩手日報(2020/9/4)
https://www.iwate-np.co.jp/article/2020/9/4/84303