電子マネーを買わせてだまし取ろうとする特殊詐欺の被害を未然に防いだとして青森署は17日、「ローソン青森はまなす店」の店長と副店長に感謝状を贈った。
署で贈呈式に参加した店長の稲葉大介さん(31)によると、80代の男性が15日、プリペイド式の電子マネー30万円分を不安げに購入する様子が気になり、何度も使い道を尋ねると、男性は携帯電話料金の支払いのために指示されたと説明した。稲葉さんが話を聞く間も男性の携帯にしつこく着信があり、「詐欺に間違いない」と確信。署に通報し、男性に電話に応じないよう伝えて警察官の到着まで寄り添ったという。
稲葉さんは「こういうことが本当にあるんだとびっくりした。今後も同じような被害を未然に防ぎたい」と話した。西川茂署長は、「だまされている人は(詐欺犯と)ずっと電話で話しているため、判断する余地がない状態で指示に従ってしまう。今回の対応はすばらしい」と感謝した。
県内では今年、16日までに電子マネーをだましとられる詐欺被害が6件発生。実在の企業を名乗って連絡を求める不審なメールも県内で多発しており、県警が注意を呼びかけている。(吉備彩日)
出典:朝日新聞(2020/9/17)
https://www.asahi.com/articles/ASN9L35Z8N9KULUC01M.html