特殊詐欺事件に指示役として関わったとして、神奈川県警は職業不詳大久保秀樹容疑者(28)=同県綾瀬市上土棚北2丁目=を詐欺容疑などで逮捕し1日発表した。「私の全く知らないことです」と否認しているという。県警は大久保容疑者が少年4人を自宅に住まわせ、だまし取ったキャッシュカード(CC)の受け取りなどをさせていたとみている。  捜査2課によると、大久保容疑者は18歳と17歳の少年らと共謀して今年1月8日、相模原市の70代女性宅に、共犯者が市役所職員をかたって「保険の戻り金がある。新しいCCに変えましょう」など電話をした後、金融機関職員を装い訪問。女性からCC1枚をだまし取り、口座から100万円を引き出した疑いがある。
 1月上旬から中旬ごろ、綾瀬市の戸建ての借家に、この2人を含む17~18歳の少年4人を住まわせ、CCの受け取り役や口座からの現金引き出し役をさせていたという。県警は、逮捕容疑を含めて10件の特殊詐欺に関わったとみており、被害は約480万円に上る。
■「やくざがバックにいる」と脅迫か  4人の少年は、綾瀬市から450キロ以上離れた岩手県花巻市出身。以前から大久保容疑者と生活していた少年1人が「簡単にお金をもらえる仕事がある」などとほかの3人を誘い、1月上旬に呼び寄せたという。  3人は事件に関わると知らされておらず、報酬も得ていなかった可能性があるという。このうち1人は県警の調べに「1回5万円もらえると言われたが何ももらえなかった」「帰ろうと思ったが『やくざがバックにいる。岩手の家もわかっている』と言われた。帰りの電車賃を稼がないといけないと思った」と説明しているという。

出典:yahooニュース(2020/10/2)
https://news.yahoo.co.jp/articles/6a84804222c2d26a6a5d02cd5773e11410601924