県警は十六日、成り済まし詐欺対策として警告機能付き電話録音機を無償で貸し出すサービスを二十日から始めると発表した。被害に遭いやすい高齢者世帯を中心に四百台を配布する。
録音機を固定電話に取り付けると、着信があった際に「防犯のため自動録音します」などのメッセージが流れ、通話内容を自動で録音する。
貸し出し対象は(1)高齢者だけの世帯(2)日中に高齢者だけになる世帯(3)被害防止のため録音機の設置が必要と認められる世帯-のいずれかで、設置を希望する場合。貸与期間は六カ月間で、申し込みは各警察署で行う。
県警は二〇一五(平成二十七)年度に千百台を貸し出したが、取り付けた世帯で被害は出ていないという。
県警が一月から十月に認知した県内の成り済まし詐欺被害は百七件、被害額は約一億七千七百万円と既に昨年一年間の合計を超えた。県警本部生活安全企画課の安沢実次席は「犯人は電話口の声を録音されるのを嫌う。被害に遭わないように録音機や留守電を活用してほしい」と話している。
出典:福島民報(2020/11/18)
https://www.minpo.jp/news/moredetail/2020111781029