埼玉県春日部市で1台のタクシーに女性が客として乗り込んでくる。7日、タクシーの車載カメラがとらえた運転手と女のやりとりだ。運転手が「電話いただいたお客様ですね?」と聞くと、女性は「はい」と答える。
女性の行き先は「赤羽駅まで」。運転手は先に「赤羽駅ですか? ちょっと料金かかるけど大丈夫ですか?」と確認し、車を走らせる。
しかし、タクシーが着いたのは、なんと警察署だった。運転手は「聴取されるらしいです」と話し、警察官らしき人物が女性を連行していく。
詐欺の容疑で逮捕されたのは自称・派遣社員の倉井美咲(くらい・みさき)容疑者。倉井容疑者は78歳の女性からキャッシュカードをだまし取った疑いが持たれている。
犯行後にタクシーを予約したという倉井容疑者。タクシー会社はなぜ、倉井容疑者が犯行に関わっていると分かったのだろうか。
実は、倉井容疑者からの予約は今回が初めてではなく、1週間前にも依頼があった。その際、配車担当者は、ある不信感を覚えたと語る。 「(電話で)行き先が最寄りの駅ということで、最寄りの駅というとそれほど遠くないところの駅になりますが……(実際配車すると)最寄りの駅ではなくて違う方向だった。絶対おかしいと思った」
その数日後、警察から「怪しい女性がいて、お宅のタクシーを利用したみたいだ」とタクシー会社に連絡があった。再び、同じ電話番号から予約があったことから、警察に通報。運転手と連携し、今回の逮捕につながった。
倉井容疑者はタクシーに乗った際に現金100万円を持っていて、警察はだまし取られたキャッシュカードとの関係を調べている。
出典:yahooニュース(2020/12/9)
https://news.yahoo.co.jp/articles/491e4a19fec5f691daeebf59455f1e6b3bf5bcce