県内の高齢者のニセ電話詐欺被害の防止を目的に、認定NPO法人日本レスキュー協会佐賀県支部がオリジナルのクリアファイルを作成した。ファイルには注意を呼び掛けるメッセージなどが記されており、同協会県支部では公益財団法人「佐賀未来創造基金」や佐賀県警などに110枚を贈り、啓発活動に使ってもらう。

 同基金や県警などは昨年12月から、県のふるさと納税を活用した「ガバメントクラウドファンディング(GCF)」による支援を募っている。この取り組みを知った同協会県支部が「県内で詐欺が発生していることを常に発信し、意識してもらうことが必要」と、クリアファイルを作成した。

 クリアファイルには「ちょっと待って すぐに振り込まない」など、ニセ電話詐欺を未然に防ぐ上で必要なことが記されている。同支部の原田亮さんは「啓発活動で活用してもらいたい」と話し、受け取った同基金の山田健一郎理事長は「目にとまりやすいツール。非常にありがたい」と感謝した。(小部亮介)

出典:佐賀新聞(2021/2/1)
https://www.saga-s.co.jp/articles/-/628437