還付金が戻ってくるとうたい、金をだまし取る特殊詐欺が、道内では先月から相次いでいます。被害に遭いかけた女性がその手口を語りました。
「周りの方にも(詐欺に)気をつけなければならないね、という話はよくしていたんですけれど、いざ自分となると、なかなか…」(60代女性)
札幌市北区に住む60代の女性。先月、女性の家に北区役所の保健課を名乗る男から電話がかかってきました。介護保険料の一部を振り込みで返還するというのです、女性が利用している郵便局を伝えると、その数分後、「ゆうちょ銀行」を名乗る男から電話が来ます。
「(郵便局の)ATMの前に行ったら携帯電話から電話をくださいって…」(60代女性)
ATMから女性に金を振り込ませる詐欺の手口です。女性は郵便局まで行ったものの、職員に相談したことで、被害を免れました。
先月20日以降、こうした「還付金詐欺」は道内で17件発生しています。しかし、去年は1件も発生していませんでした。
「特殊詐欺の手口は、特定の地域で特定の手口が多発して、それをサイクルで繰り返す」(道警本部生活安全企画課・成田博之課長補佐)
手口はほかにも…札幌市西区の80代の女性の元に、はがきが届きました。
送り主は「全国民事訴訟相談センター」で、訪問販売会社が女性を訴えていると書かれていました。
「裁判所に行ってという内容を見て、すぐに電話してしまったの。それが間違いだったんですけど」(80代女性)
電話に出た男は、羽毛布団の代金およそ49万円が支払われていないと言います。身に覚えのない話を不審に思った女性は、すぐに警察に届け出ました。
「まさか私の家にこんなのが来るなんて夢にも思ってませんでしたからね。年寄りを狙ってこういうはがきが来るなんてもってのほかですよね」(80代女性)
繰り返される特殊詐欺。道警では不審な電話やはがきなどが来た時は、直ぐに相談して欲しいと話しています。
4月15日(木)「今日ドキッ!」午後6時台
出典:Yahooニュース(2021/4/16 北海道放送(株))
https://news.yahoo.co.jp/articles/3b453de86f50ff6771b442cac5191bb32fd74da0