「還付金を払い戻す」などとうその電話をかけてATMに誘導し、現金を振り込ませる詐欺が相次いでいることを受けて、警察は銀行やスーパーで客に積極的に声をかけて、被害を防ぐ取り組みを始めることになりました。

 介護保険や医療費の還付金を払い戻すなどといううその電話でATMに誘導し、現金を振り込ませだまし取る手口は「還付金詐欺」と呼ばれ、ことし3月までの警察への相談件数は高齢者を中心に去年の3倍以上に増えています。
このため、警察はATMのある銀行やスーパーなどで、客に積極的に声をかけてもらうことで被害を防ごうと、協力を依頼することになりました。

 16日の式典では、警察から声かけをする際のチェックシートが手渡され、「きょう中に手続きが必要だ」とか、「ATMで電話をかけ直して」と言われていないかなど、被害を見抜く注意点が紹介されていました。

 県警の笹井典之生活安全部長は「還付金という言葉が出れば詐欺なので、だまされないようにしてほしい。コロナ禍で、店舗では近づいて声をかけるのが難しいと思うが、チェックシートを活用し、何とか被害を防ぎたい」と話していました。

出典:NHK NEWS WEB(2021/4/16)
https://www3.nhk.or.jp/lnews/otsu/20210416/2060007315.html