北海道北広島市で4月16日、市役所職員や金融機関職員を名乗る男の電話を受けた60代の女性が、現金約190万円をだまし取られました。

 警察は還付金詐欺事件として捜査しています。

 詐欺被害にあったのは、北広島市内に住む60代の女性です。

 4月16日午前9時20分ごろ、市役所の職員を名乗る男から「介護保険料を払いすぎています。3万3000円くらいが戻りますが、手続きをする書類は届いていますか。こちらで銀行とやりとりをしますので後から銀行から連絡がいくと思います」と女性の自宅に電話がありました。

 約1時間後、金融機関の職員で「コヤマ」と名乗る男から電話を受けた女性は「介護保険料を戻す」との話を信じ、男が指定した商業施設のATMコーナーへ向かい、男の指示に従い約50万円を送金しました。

 しかし男は「手続きがエラーだった」などと巧妙な語り口で女性をだまし、再び約50万円を送金させ、さらに別の店舗のATMから約90万円、計約190万円をだまし取ったということです。

 同日午後、女性の自宅を訪れた義理の息子がATMのレシートを見つけて警察に通報し、事件が発覚しました。

 北海道内では4月14日に留萌地方で市役所の職員を名乗り「介護保険料を返金する」との手口で金をだまし取る同様の事件が発生しています。

 警察は詐欺事件として捜査するとともに、「『ATMを操作して還付金が受け取れる』というのは詐欺。携帯電話で通話をしながらATMを操作している高齢者を見かけた際は声をかけてほしい」などと注意を呼び掛けています。

出典:Yahooニュース(2021/4/17 UHB 北海道文化放送)
https://news.yahoo.co.jp/articles/fb728f06236d172e6a52433ae653464f17b3c724