島根県松江市の女性が22日、電話の指示通りにATMを操作して99万円余りをだまし取られる特殊詐欺の被害に遭っていたことが分かりました。

 松江警察署によりますと被害に遭ったのは60歳代の女性で、今月22日、自宅の固定電話に松江市役所の介護保険課を名乗る男から「滞納があるがお金は返って来るからATMに行って操作してください。どこの銀行に口座がありますか」などと電話がありました。

 女性が金融機関名を答えてしまうと、男は「そこから改めて電話させる」と話し、間もなく別の男が、その金融機関を名乗って電話をかけて来たということです。

 男は「近くのATMに行ってください。着いたら連絡してください」と言い、女性は男の言う通りにATMを操作して99万9000円余りを振り込んでしまったということです。

 女性は被害に気付きませんでしたが、同じ日に再度「ほかにも銀行口座を持っていますか」と電話があり、別の金融機関に行きましたが、犯人側に電話がつながらなかったため、窓口に相談したことで詐欺被害が発覚しました。

 警察によると、多くの金融機関で1日の振り込み限度額が100万円になっていることから、ぎりぎりの99万円余りを認証番号などと偽って入力させる手口が多いということです。

 また同じ日に別の金融機関に行かせたのも、1日の限度額を避けるためと見られ、警察では、ATMで還付金などは受け取れない。こうした電話があっても詐欺を疑い、まず家族や警察に相談して欲しい、と呼び掛けています。

出典:Yahooニュース(2021/4/26 BSS山陰放送)https://news.yahoo.co.jp/articles/1f44c63a8ce1b4859bc723d96dbb10fadadf0280