■落ち着かない様子にピンと

 富士署は28日、特殊詐欺被害を未然に防いだとして、ローソン富士天間店店員山口周治さん(30)=富士市=と、石川タクシー富士の運転手宮野勉さん(57)=同=に署長感謝状を贈った。

 山口さんは9日、電子マネーの購入に2度来店した高齢女性の落ち着かない様子を不審に思い、理由を尋ねた。「外国とのやりとりだ」との話から詐欺被害を疑い、同署に通報した。

 宮野さんは13日夕方、別の高齢女性から市内の金融機関への送迎を依頼された。窓口が閉まっている時間だったため疑問を抱き、理由を尋ねた。「息子に100万円下ろすよう電話で頼まれた」という発言を聞いて、女性を説得して最寄りの交番に連れて行った。

 同署で行われた贈呈式で井出清市署長は「業務中に被害を防いでくださり感謝します」とたたえ、感謝状を2人に手渡した。

 

 ■メモ見ながらカード購入 詐欺疑う

 特殊詐欺被害の未然防止への貢献をたたえ、細江署は27日、浜松市北区細江町のセブン-イレブン細江気賀北店と同店店員柴田由美さん、松本里美さんに署長感謝状を贈った。

 4月19日、来店した高齢男性に「プリペイドカードを3万円分買いたい」と柴田さんが声を掛けられた。男性が高齢で、手持ちのメモを見ながら購入しようとしたことなどから詐欺被害を疑い、柴田さんから相談を受けた松本さんが警察に通報した。

 同署で渡辺健太署長が2人に感謝状を手渡し、「最初の段階で被害を防ぐことができたのは非常に大きい。本当にありがたい」とねぎらった。柴田さんと松本さんは「未然に防止できてよかった」「手口は警察の注意喚起で見たことがあり気付くことができた」と話した。

出典:Yahooニュース(2021/4/30 静岡新聞社)https://news.yahoo.co.jp/articles/ebdc0a29c09c3928692a455517aef27f1e1e9d23