名古屋市瑞穂区で、「医療費の還付金があります」などとウソの電話を受けた70代の男性が、あわせて300万円をだまし取られる事件がありました。

 警察によりますと、5月6日午前、瑞穂区内に1人で暮らす70代の無職の男性の自宅に、瑞穂区役所職員を名乗る男から電話がありました。男性は男から「医療費の還付金があります。受け取るためには、キャッシュカードを持って指定のATMに行ってください。着いたら電話をください」などと言われ、指示通りに昭和区内の2か所の金融機関に行きました。

 男性がATMコーナーで男から聞いた電話番号に携帯電話から電話をかけると、今度は金融機関の職員を名乗る男が電話に出て、男性は指示通りに自分の口座からあわせて150万円を指定された口座に振り込みました。

 男性は翌7日の朝にも瑞穂区役所職員を名乗る男から、「きのうの手続きが正常にできていなかったので、きのうと同じ手続きをしてください」などと電話を受け、再び昭和区内の同じ2か所の金融機関のATMコーナーで、また携帯電話で金融機関の職員を名乗る男の指示通りに、あわせて150万円を指定された口座に振り込みました。

 その後、不審に思った男性が8日に、金融機関のATMで通帳に記入したところ、還付金の振り込みがなかったため、110番通報しました。警察は詐欺の疑いで調べを進めています。

 瑞穂区内では同じく5月6日に、70代の無職の女性の自宅に「医療費の還付金があります」というウソの電話があり、およそ98万円をだまし取られる事件がありました。警察は関連を調べるとともに、「還付金があるからATM機に行け」という電話は詐欺なので通報してほしい、と呼びかけています。

出典:Yahooニュース(2021/5/8 CBCテレビ)https://news.yahoo.co.jp/articles/ab7a3090273377228f7c84982a60d4100d4042cb