秋田県内で19日、特殊詐欺の手口とみられる不審電話が相次ぎ確認された。

 能代署によると能代市では午前11時半ごろ、市内の60代女性宅に市役所職員を名乗る男から「介護保険料の戻りがある。振込先を教えてほしい」と電話があった。女性が振込先の銀行名を答えたところ、電話が切れた。

 その後、銀行員を名乗る男から女性宅に電話があり、市内の商業施設にある現金自動預払機(ATM)に行くよう指示された。女性がATMに着くと、教えた携帯電話に同じ男から連絡があり、ATMの操作を指示された。しかし、不審に思って電話を切り、市役所に相談。署に通報したため被害はなかった。

 横手署によると横手市では午後1時半ごろ、市内の60代女性宅に「シミズ」と名乗る男から「介護保険の払い戻しが6万円くらいある」と電話があった。さらに「役場からはがきが届いているでしょう」と言われ、銀行のATMに行くよう指示された。不審に思った女性は電話を切り、署に相談。新たな電話はなかった。

 両署は、あらかじめ留守番電話に設定しておき、相手に録音していると知らせることも被害防止に役立つとしている。

出典:秋田魁新報(2021/5/20)
https://www.sakigake.jp/news/article/20210520AK0001/