京都府警八幡署は2日、同府八幡市の無職女性(73)が「新型コロナウイルスワクチンを開発するための債権を買う権利がある」などと持ち掛けられ、現金計4250万円をだまし取られる被害にあったと発表した。同署は特殊詐欺事件として捜査している。

 同署によると、昨年7月ごろ、女性宅に銀行員を名乗る男から「日本郵便投資事業部がコロナワクチンを開発するための債権を発行し、3千万円分を優先的に買う権利がある。支払いは無理でも名義を貸せば大丈夫」と電話があった。女性が承諾すると後日、金融庁や同事業部をかたる男らから「名義貸しは違法だ」「あなたのせいで事業が進まない」と、解決金を支払うよう求められた。

 女性は8~9月、少なくとも7回にわたり、男らに現金計4250万円を手渡した。「半年後に金が返ってくる」と言われたが、返金がなかったため、3月に同署に相談したという。

出典:Yahooニュース(2021/6/2 産経新聞)https://news.yahoo.co.jp/articles/781163e2ba0b3189b9b356c12bccdb9470526fa4