県内で特殊詐欺の被害が相次いでいることを受けて、県警は実際に犯人から掛かってきた電話の録音データを公開しました。言葉巧みに金銭を要求するその手口とは。
【犯人の音声】
「会社の書類とか小切手があるって言っとったじゃろ。その小切手はきょうの午前中に取引先に支払いで使うもんだったんじゃ」
今年に入り、尾道市内に住む高齢女性の自宅に掛かってきた犯人からの電話。息子を騙り、会社の大事な書類や小切手を無くしたと言います。
【犯人の音声】
「大事なもんのうなったって話になったらクビになるんよ、責任問題じゃけん。いまどき会社をクビになったら、他のところにも勤められん」
そういって不安を煽り、小切手が再発行されるまでの間、取引先への支払いを現金で立て替える必要があると訴えます。
【犯人の音声】
「2~3日の間だけなんじゃけど、なんぼか都合をつけてもらえんかな?金額が大きいけん、できる範囲でいいんじゃけど」
家族の「優しさ」に付けこみ、男は数百万円の現金を要求してきましたが…内容を不審に思った女性が警察に相談したため、この事件は未遂に終わりました。
しかし、尾道警察署の管内では同様の特殊詐欺の電話が相次いでいて、先月末の時点で被害件数は9件にのぼり、被害総額もすでに4900万円を超えています。警察は不審な電話があればすぐに家族や警察に相談するよう注意を呼び掛けています。
よく聞くと広島弁を使って信憑性を高めようとしているのがわかる。県警によると犯人グループがその地域の人間を勧誘して、電話を掛けている可能性もあるとのこと。電話でお金の話が出たら詐欺と疑って1人で判断しないことが重要。
出典:Yahooニュース(2021/6/11 テレビ新広島)https://news.yahoo.co.jp/articles/e5b7edc07b8e99f7643f9aec015f672c98af61ae