岐阜県では今年、特殊詐欺被害が去年の約2倍に増えています。被害者から現金などを受け取る、いわゆる「受け子」について、特徴をまとめました。

 5月31日、岐阜県警が特殊詐欺事件の被害防止を呼び掛けるため、「受け子」に多い特徴が書かれたチラシを配りました。

 服装は、「体形に合っていない大きいサイズのスーツを着ている」「大きなリュックや手提げかばんを持っている」「スーツ姿なのにスニーカーを履いている」など、スーツを着慣れていないようなちぐはぐな格好が多いそうです。

 岐阜県警の警察官も、特徴を踏まえた服装で道行く人に警戒を呼び掛けました。

 また服装以外の特徴は…。

・表札を確認しながら歩いている
・頻繁にスマートフォンを操作し、イヤホンを使って通話している
・ATMなどで複数回、現金を引き出している
・警察など、公的機関や金融機関を装う「偽の身分証」を持っている

 受け子はこれまで、10代から20代の男性が多いといわれていましたが、最近では中高年や女性も増えているといいます。

 岐阜県の特殊詐欺の被害は、2021年は4月末までに91件発生していて、去年の同じ時期のおよそ2倍となっています。

 名古屋市では5月28日、受け子の男が逮捕されました。

 守山区内で、「あなたのキャッシュカードが不正に使われている」といった複数の不審な電話があったと警察に相談があり、警察が警戒していたところ、路上で不審な男を発見し任意同行を求めて調べると、中川区の70代の女性の家に警察官を装って訪ね、キャッシュカード1枚をだまし取ったと自供したため、逮捕しました。

 この不審な男は、服装は私服でしたが、イヤホンをしながらスマホを操作していて、偽物の警察の身分証を持っていました。

 警察に対して男は「任意ですか?」と聞いたそうですが、「任意ですか?」と聞く人は怪しいのでしっかり調べる、というのが警察の職務質問での定石だといいます。

出典:Yahooニュース(2021/6/13 東海テレビ)https://news.yahoo.co.jp/articles/3074cf7e1f9c955abf6706a94f020b0b7ce5822b