宮城県内で、高齢者が被害に遭う特殊詐欺事件が相次いでいます。

 11日正午ごろ、仙台市青葉区の80代女性のもとへ、警察官を名乗る男らから「詐欺グループがあなたのキャッシュカードを持っていて、口座から5万円引き落とされている。他の口座からも引き落とされるのを止めるため、暗証番号を教えてほしい。キャッシュカードを使えなくするため、警察官が持っていく封筒にカードを入れて封をして下さい」などと電話がありました。

 電話での会話が続く中、警察官を名乗る男が女性宅を訪れ、玄関でカードを封筒に入れた上で、女性に部屋に戻って印鑑を持ってくるよう求めました。女性は印鑑を押して封をした封筒を保管していましたが、玄関を離れたすきに別の封筒にすり替えられ、現金120万円が引き出されていました。

 また、7日午前10時ごろには、多賀城市の80代女性のもとへ、息子を名乗る男から「会社の書類をなくしてしまい、取引先に迷惑料を支払わなければいけない」などと電話がありました。その後、女性は自宅付近に来た上司の息子を名乗る男にキャッシュカード2枚を渡し、現金約430万円を引き出されました。12日になって息子と電話で話し、被害に気付きました。

 県警では、警察官や銀行員などを名乗る人物に、キャッシュカードを渡さないよう呼び掛けています。

 また、犯人は固定電話に連絡してくることから、「通話内容を録音する」とメッセージを流し、録音する「特殊詐欺電話撃退装置」を、65歳以上の高齢者を対象に無料で貸し出しています。

出典:Yahooニュース(2021/6/13 KHB東日本放送)https://news.yahoo.co.jp/articles/f05c25402fd39974985194a9e7ba56b8db32d52d