役所が休みの土曜日に、自治体職員などを装って「医療費の還付金がある」などと電話をかけ、金をだまし取る「還付金詐欺」の手口とみられる不審電話が、兵庫県内で相次いでいる。県警は「休日に役所が電話をかけてお金の話をすることはない。詐欺を疑って」と注意を呼びかけている。
県警によると、還付金詐欺絡みの不審電話は、日曜日は少ないが、平日と土曜日は、ほぼ同じ水準か、土曜日の方が多いという。土曜日だけで見ると、1~4月は1か月平均12件だが、5月は3倍以上にあたる37件。6月も5、12日の土曜日だけで計16件に上った。
6月5日には、神戸市灘区の70歳代の女性が区役所の職員をかたる男から「還付金がある。手続き方法を説明する」と言われ、指示されるままに現金自動預け払い機(ATM)を操作して約50万円を振り込み、だまし取られた。12日にも、宝塚市の80歳代の女性が約50万円を詐取された。
県警は「閉庁日の土曜日に役所からの電話がかかってくるのはおかしい、と気づいてもらえれば、被害を減らせるはず。冷静に対処してほしい」としている。
出典:Yahooニュース(2021/6/19 読売新聞オンライン)https://news.yahoo.co.jp/articles/8e6d05fbbd78122f1754b852044e3f70113d3ba0