広島県警福山北署は29日、トラブル解決をかたる特殊詐欺で福山市の80代女性が約3640万円をだまし取られたと発表した。

 同署によると、4月7日ごろ、1人暮らしの女性方に男から電話があり「犯罪に関わっている会社の名簿にあなたの名前があり、番号が付けられていた。この番号は他人に伝えてはいけない」などと言われた。後日、別の男に電話で「以前電話をかけてきた男から番号を引き継ぐので教えて」と言われ、番号を伝えた。

 その後、最初に電話をかけてきた男から再び電話があり「あなたが番号を教えた男は警察に捕まった。あなたも捕まるかもしれない。捕まりたくなければ手続きにお金が必要。お金は後ほど返す」と言われた。女性は同8日ごろから5月23日ごろにかけ、自宅に訪れた男2人に3回にわたって現金計約3640万円を手渡した。その後、連絡がないのを不審に思った女性が親類に相談し、同署に届け出て被害が発覚した。

 女性方を訪れた男2人はいずれも30代で、1人は身長約170センチ、黒いスーツに黒いリュックサックと黒縁眼鏡を着用。もう1人は身長約165センチ、短髪で白いワイシャツに黒いリュックサックの姿だった。同署の奥川明彦次長は「お金を要求する電話は全部詐欺だと思い、不審な電話があれば警察に相談してほしい」と呼び掛けている。

出典:Yahooニュース(2021/6/29 中国新聞デジタル)
https://news.yahoo.co.jp/articles/1be6e4b0748e4db13e814cfd986883eba52e6b36