電話だけで被害者に接触する詐欺が増えています。還付金詐欺に引っ掛かりそうになった女性が、犯人の手口について語りました。
新潟県下越地方に住む60代の女性の自宅に、市役所の職員を名乗る男から電話があったのは6月上旬。「市役所介護保険課のムライと申します。ご本人様でよろしかったでしょうか。4年間の総額で2万6200円が払い戻しされるということで」と、介護保険料の払い戻しがあると告げてきました。
その電話の直後に、今度は銀行のコールセンターの職員を名乗る男から電話が…「ご自宅のお近くですと〇〇はご存じですか。そこに当行の機械があるのはご存じですか。通帳とカードを2点持ってご来店いただければと思います」。
電話を受けた60代の女性は「相手も話し方も優しく、何の疑いもなく言われるままに答えた感じ」と語ります。
女性はその後、スーパーのATMで犯人と通話しながら指示通りに操作。しかしエラーになったため、銀行の窓口に向かいました。そこで事情を説明すると、行員が詐欺と気づき、女性は警察に相談して被害を免れました。
女性は「自分は絶対に引っかからないと思っていた。内容が違っていて(お金が戻る)還付金の話だったので、気をつけようというのがなかった」と振り返ります。
新潟県内の特殊詐欺の被害額は、去年1年間で2億9869万円。最近では電話だけで誘導する詐欺が増加傾向にあります。新潟県警生活安全企画課の原伸一室長は「電話に出れば非常に巧妙なやり方でだまされる。対策としては第一に知らない番号の電話には出ないこと」と注意します。警察は、行動に移す前に誰かに相談するよう呼びかけています。
出典:Yahooニュース(2021/7/7 UX新潟テレビ21)
https://news.yahoo.co.jp/articles/6e009b27620c861d893bbb971396636f158b711b