偽の被害届を使い、金融機関の暗証番号を書かせる新たな手口の特殊詐欺が、県内で初めて確認されました。警察が注意を呼び掛けています。

【古賀記者】
「こちらが警察に押収された偽の被害届けです。本来あるはずのないキャッシュカードの暗証番号を記載する欄が加えられています」

 この事件は今月19日の夕方、福山市内に住む84歳の高齢者の自宅に警察官を名乗る男から「あなたの口座から現金10万円が引き出されている、被害届を受理するので警察官を行かせる」と電話がかかってきました。

 その後、警察官を名乗る男が女性の自宅を訪れ、偽の被害届にキャッシュカードの暗証番号を書かせた他、キャッシュカード2枚をだまし取り、女性の自宅を離れました。

 不審に思った女性が「カードをだまし取られた」と警察へ通報したことで事件は発覚、男は福山市内の路上で警察官に見つかり逮捕されました。

 女性の口座から現金は引き出されていませんでしたが、警察は共犯がいるとみて捜査をしています。

【福山東署刑事第二課・入口清文課長】
「暗証番号を警察が書かせることは絶対にありません。絶対に第3者に暗証番号を教えたり目に見えるようなメモを残さないでください」

出典:Yahooニュース(2021/7/28 TSSテレビ新広島)
https://news.yahoo.co.jp/articles/3a313c49daab8b88e6a164e5e1ec262dc31af62e