愛媛県内では振り込め詐欺など特殊詐欺の被害額がことし半年で9300万円と、去年1年間の被害額をすでに上回っていて、警察は特にATMを操作させて現金を振り込ませる手口に注意を呼びかけています。
愛媛県警察本部によりますとことし6月末までの半年に県内で発生した振り込め詐欺などの特殊詐欺の被害額はおよそ9300万円でした。これは去年1年間の被害総額9200万円をすでに上回り、件数も28件と前の年の同じ時期よりも10件増えています。
具体的な手口はうその電話で金融機関のATMに誘導して現金を振り込ませる「還付金詐欺」が14件、身に覚えのない有料サイトの利用料金などの支払いを求める「架空請求」が10件などとなっています。
警察は現在こうした被害を防ごうと、コンビニエンスストアで店員が声をかける訓練を行っているほか、今後はお年寄りを対象に詐欺の電話を体験できるイベントなども開く計画です。
さらに警察は家族や周囲の人たちに積極的な声かけを促す「愛媛のおせっかいになろう」というキャンペーンも行っています。特にお年寄りにATMを操作させて現金を振り込ませる手口が多いことから、警察はキャンペーンや訓練を通じて被害をなくしていきたいとしています。
出典:NHK NEWS WEB(2021/7/29)
https://www3.nhk.or.jp/matsuyama-news/20210729/8000010336.html