特殊詐欺の被害が相次いでいることを受け、京都市内の郵便局では啓発活動が行われました。

 被害にあいそうになった女性が、その手口について語りました。

 京都市西京区の洛西郵便局では、警察官などがチラシを配り、特殊詐欺に気を付けるよう呼びかけました。

 この郵便局では今年6月、「保険料の払い戻しがある」と電話を受けた60代の女性が、お金を振り込みそうになりました。

【被害にあいそうになった女性】
「(電話は)ちょっと若い男の方の声でしたね。そんな声の若い男の人って健康保険課にいたのかなって疑いは30%くらいはありました」

 違和感があったものの「その日中にお金が振り込まれる」という甘い言葉を信じ、電話で指示を受けながらATMを操作していると、不審に思った郵便局員から声をかけられました。

【洛西郵便局 山内直樹さん】
「次どうしたらいいのというのが聞こえたので、私が代わりにやりましょうかというお話させていただいたので、お電話変わりますと言うことで私に携帯電話を渡していただきました」

 その後、電話は切れ、女性はお金を振り込まずにすみました。

【被害にあいそうになった女性】
「こつこつ真面目に働いてきてわずかなお金でも貯めてきたお金を詐欺(にあいそうになって)、他人ごとに思っていたが、まさか刑事ドラマみたいな感じでだまされるんかと」

 この郵便局では、約1週間前にも同じような手口でお金を振り込みそうになった女性に対し、局員が声をかけ被害を防ぎました。

 警察によると、ATMなどで現金を振り込む「振込型」の被害は去年より増加していて、警察は不審な電話がかかってきたら家族などに相談するよう呼びかけています。

出典:Yahooニュース(2021/9/3 関西テレビ)https://news.yahoo.co.jp/articles/61b268a0d3f496b08985855101938a9b206f838f