特殊詐欺被害を未然に防いだとして、埼玉県の加須署は、市内居住のパート山本静香さん(46)に感謝状を贈った。

 山本さんは9月24日午前10時ごろ、金融機関の現金自動預払機(ATM)に並んでいると、携帯電話で話しながらATMを操作する70代男性を発見。男性のATMが「お取り扱いができません」と言っているのを聞き不審に思った山本さんは「(男性に)怒られてもいい。勇気を出そう」と近くの交番に駆け込んだ。

 警察官と共にATMに戻ってくると、男性は暗証番号を入力する最終段階だった。まさに、ラスト1文字を打つ直前、警察官が横から声を掛けて、間一髪のところで男性は現金を振り込まずに済んだ。山本さんは以前、ヤクルトレディをやっていた経験から土地勘があり、交番にたどり着けたことも大きかった。

 山本さんは「自信はなかったけど…。ぎりぎりで助けられて良かった」と笑顔で感謝状を見つめた。加須署の新井智美署長は「機転を利かせて被害を止めていただき、本当にありがたい」と感謝していた。

出典:Yahooニュース(2021/10/14 埼玉新聞)
https://news.yahoo.co.jp/articles/3ba4ab04cd71debd116beaaeea18b6906b0c8f95