千葉県警松戸署は26日、高齢者宅で特殊詐欺の被害を防いだとして、市内の居宅介護支援事業所の介護支援専門員の女性(58)に感謝状を贈った。

 女性は今月5日、松戸市内の70歳代の夫婦宅を介護のために訪問中、夫が「キャッシュカード」「銀行」と電話で会話しているのを不審に思い、電話を代わった。すると若い男の声で「市の健康保険課の者だが、医療費の還付金があります」と伝えてきた。

 女性が市に確認すると、その人物は存在せず、還付金名目でATMなどに呼び出し、金を振り込ませる詐欺と分かった。女性は「自分も信じてしまいそうなくらい、巧妙だった」と振り返った。

 松戸市内では今年(9月30日現在)、前年(71件)の1・8倍にあたる126件の特殊詐欺被害事件が発生し、被害額は前年の3倍以上の約3億7200万円に上る。永田陽一郎署長は「高齢者に身近な介護をしている人に動いていただいたことはありがたい」と話した。

出典:Yahooニュース(2021/10/29 読売新聞オンライン)
https://news.yahoo.co.jp/articles/0279dc36a5f3a1b00e18796b946748f15e92c383