札幌市に住む80代の女性が、複数の団体職員を名乗る男らからの電話で、現金約700万円をだましとられました。
男らは「福島に放射能を除去する機械を送りたい」などと持ちかけていました。
今年4月中旬、札幌市南区に住む80代の女性宅に防犯協会を名乗る男から「あなたの名前が名簿に載っている。犯罪に悪用される可能性がある」などと電話がありました。女性が男に「名前を消してほしい」と言うと、男は「代わりになる人がいないと消せない。代わりの人を紹介する」と言い、ボランティア団体の男を女性に紹介しました。
その後、女性の元にボランティア団体を名乗る男から電話があり、「福島に放射能を除去する機械を送りたい。あなたのボランティア番号で機械の代金を送金する」などと言われました。女性は話を承諾し、事前に別の団体を名乗る男から伝えられていたボランティア番号を教えました。するとその後、災害支援機構などの団体名乗る男らから電話が相次ぎ、「番号は教えてはいけない。違法送金になる」「送金した方の身柄が拘束される」「保釈保証金としてお金が必要だ」などと言われました。
女性は話を信じ、ATMから8回に分けて現金を引き出し、5月10日、宅配便で現金を大阪の指定の住所に送付し、だまし取られました。
女性は9月中旬まで男らと電話でやりとりを続けていましたが、10月にはいって電話が来なくなったため、だまされたことに気づき、30日、警察署に相談しました。
警察は「宅配便で現金は送付できない。お金の話が出たら信用せずに警察に相談して欲しい」と呼びかけています。
出典:Yahooニュース(2021/12/1 HBCニュース)
https://news.yahoo.co.jp/articles/932747088678f6caa2960e6ebe7eca366192fa4d