静岡県警は2日、茨城県警との合同捜査で特殊詐欺の電話をかける「かけ子」のアジトを摘発したと発表した。捜査員が群馬県高崎市のラブホテルを急襲し、現場にいた男3人を取り押さえた。両県警は、男らが関東や関西の宿泊施設を転々としながら、全国の高齢者宅に電話を繰り返していたとみて全容解明を進める。
静岡県警が3月以降に詐欺や詐欺未遂容疑で逮捕した、現金の受け取り役「受け子」ら男6人に対する捜査などで、今回の3容疑者が浮上した。
アジト摘発は11月12日に行われた。ホテル一室にいた埼玉県越谷市、無職の男(26)、いずれも住居不定で無職の22歳と26歳の男の3容疑者を有印私文書偽造・同行使の疑いで逮捕。12月2日に詐欺未遂容疑で再逮捕した。
両県警は、3人が夜間はビジネスホテルに身を寄せ、利用時の氏名の確認がないラブホテルなどで日中に電話をかけていたとみている。拠点の変更は、摘発を免れる狙いがあったとみられる。
発表によると、最初の逮捕は3人が中部地方のホテルで宿泊者名簿に偽名を記載した疑い。2回目の逮捕は、3人が共謀して11月12日、長野県松本市の無職女性(86)宅に電話し、現金をだまし取ろうとした疑い。
出典:Yahooニュース(2021/12/4 読売新聞オンライン)
https://news.yahoo.co.jp/articles/ac5ca3860553a4272e4dc73282ed63ffb5109bf5