埼玉県の武南署は11月30日、職場で連携して、証券会社を名乗る巧妙な手口の特殊詐欺被害を防いだ、として、きらぼし銀行鳩谷支店の大内敦生支店長(51)と職員の石川裕未花さん(28)に感謝状を贈った。

 同署によると、11月11日午後、大内さんらは定期預金を解約したいと訪れた男性に解約理由を確認し、男性が「投資会社の男から私の口座に不正取引の疑いがあり、90万円を払わないと口座を凍結される、と言われた」などと話したため、特殊詐欺被害を疑い、ホットラインで武南署に連絡、被害を防止した。

 男性は前日、石川さんに電話で「明日、定期預金を解約したい」と話した。緊張した様子や男性の話の内容に不審を持ち、電話を切った後に課長に相談。「詐欺だろう」と課長は言い、石川さんも、ネットで類似の詐欺被害事件を見つけた。

 しかし、男性が警察に相談する気になってもらうには、どう話せばいいのか、が課題だった。翌日、石川さんらはネット情報などを男性に見せながら「もしかしたら詐欺かも」と説明、男性は警察に相談することに同意した。

 江田浩之署長(54)は「今回は金融機関と警察の連携が取れた。職場内の連携もよかった。年末の警戒もよろしくお願いします」と話した。

出典:Yahooニュース(2021/12/7 埼玉新聞)
https://news.yahoo.co.jp/articles/0c323005854e9c77c1d9706aefa5d83d82cdce1b