パソコンのウイルス感染除去を名目にした特殊詐欺被害から高齢者を守ったとして、諫早署は9日、長崎県諫早市のセブン-イレブン諫早馬渡町店の店員、古川恵さん(44)に署長感謝状を贈った。

 古川さんや同署によると、11月9日、70代男性が慌てた様子で3万5千円分の電子マネーを求めて来店した。理由を尋ねると「パソコンがウイルスに感染し遠隔操作されている」と警告されたことや、電話で話した相手から電子マネーで修理代を払うよう指示されたことなどを説明したため、古川さんが同署に連絡、詐欺だと分かった。

 同署で杉本正彦署長から感謝状を受け取った古川さんは「これまでも気になるときに来店客に声を掛けたことは何回かあったが、実際にこうした場面を体験し、特殊詐欺が身近な犯罪だとあらためて実感した。被害を防ぐことができてよかった」と話した。

 同署によると、今年、管内で認知した特殊詐欺被害は10月末までに12件、被害総額は約1億4千万円。

出典:Yahooニュース(2021/12/15 長崎新聞社)
https://news.yahoo.co.jp/articles/03aa0390544ae7c5bfbb1818a5ad567e6a3b623e