鹿児島県内の2021年の刑法犯認知件数は前年より472件少ない4641件で、12年連続で最少を更新した。5000件を下回るのは初めて。約7割を占める窃盗犯の減少が影響した。摘発率は53.8%で、2年ぶりに50%を超えた。県警が27日、定例会見で暫定値として公表した。

 内訳は窃盗犯3201件(前年比304件減)、粗暴犯362件(同53件減)、知能犯149件(同33件減)、風俗犯53件(同20件減)、凶悪犯は37件(同2件増)。うち殺人や強盗などの重要犯罪は前年より11件増の77件だった。

 井上昌一生活安全部長は「凶悪犯を含む重要犯罪はほぼ横ばいの状態。発生した事件の早期解決に努めたい」としている。

 うそ電話詐欺の認知件数は前年比19件減の29件。被害額は前年より約1億2000万円減の約3187万円だった。架空料金請求の詐欺などが減った一方、オレオレ詐欺、還付金詐欺が増加した。

 薬物事犯の摘発人数は前年比9人増の68人で、うち大麻が6人増の39人だった。薬物全体の約7割は若年層で、未成年も9人だった。

出典:Yahooニュース(2022/1/28 南日本新聞社)
https://news.yahoo.co.jp/articles/4f46e66393413074d33b9a07c7cd54ec835a4241