電子マネーを購入しようとした高齢者の詐欺被害を2度にわたり未然に防いだとして、久喜署は久喜市東大輪のコンビニエンスストア「ファミリーマート鷲宮東大輪店」の薄根保史店長(53)に感謝状を贈呈した。
薄根さんと店員の鮎ケ瀬孝子さん(56)は、6月1日と11日、いずれも70歳代の女性と男性が、電子マネーを購入しようとしたところ、警察に通報し被害を未然に防いだ。
薄根さんによると、70歳代の女性が1日、携帯電話をかけながら入店。25万円の電子マネーを購入しようとしたという。「よく聞く詐欺の話、そのまんまでした」と薄根さん。事情を聴くと、パソコンのウイルスを除去するための料金だという。「高過ぎますよ。急いで払う必要はないし、警察に相談してからでも遅くない」などと説得。警察が駆けつけ、女性は被害に遭わずに済んだ。
10日後の11日、70歳代の男性が電話をしながら来店。7万円分の電子マネーを購入しようとした。同じ場面の再来だった。「またか、うちの店が狙われているのでは、と思った」と薄根さん。
男性はインターネットのサイト閲覧名目で料金を支払うよう指示されたという。薄根さんは男性をレジから離れたところに移動を促し事情を聴き、前回同様に説得。被害を防いだ。
同署の三浦孝一署長から感謝状を受け取った薄根さんは「2人とも見るからにレジでおどおどしている感じで詐欺だとすぐ分かった。被害を防ぐことができてよかった」と笑顔で話した。
出典:埼玉新聞(2020/6/22)
https://www.saitama-np.co.jp/news/2020/06/22/04_.html