NTT東日本など大手電話各社が先月末までの1年間に、息子を装うオレオレ詐欺などに使われた固定電話番号計3336件を利用停止にしていたことが警察当局への取材でわかった。全国の警察からの要請に基づく措置で、これらの番号を販売した電話再販業者11社への番号提供も一時中止した。警察当局は、特殊詐欺被害の抑止に一定の効果があったとみている。
東京都新宿区の60歳代男性宅には8月、区職員を名乗る人物から「医療費の還付金がある」と電話があった。男性は信じてATMに行ったが、残高照会するよう携帯電話越しに指示されて不審に思い、電話を切って警視庁に通報した。
警察官は、電話機に残っていた「03」で始まる番号に電話をかけ、詐欺をやめるよう警告。しかし、その後も同じ番号から別の住民に詐欺電話がかかってきたため、警視庁から要請を受けた電話会社が番号の利用を停止した。
こうした対策はNTT東など大手電話各社の協力で昨年9月から始まった。利用停止にした番号の約3割にあたる939件は警視庁からの要請だった。
詐欺グループは通常、身元を隠すため大手電話各社とは直接契約せず、電話再販業者を経由して番号を取得している。警察当局は、電話再販業者のうち番号の利用停止が相次いだ11社を特定したという。
出典:yahooニュース(2020/10/21)
https://news.yahoo.co.jp/articles/0f6b1ba0c807f10867a36ff6da4bddc9c8eee855