日頃の友人同士のお茶飲み会で特殊詐欺の被害を防いだとして21日、盛岡市の80代の女性3人に岩手県警から感謝状が贈られました。

盛岡東警察署の吉田良夫署長から感謝状が贈られたのは、盛岡市下飯岡の佐藤絹子さん、中塚サツさん、福島マツエさんの3人です。3人は先月16日、近所に住む同じ80代の友人宅で月1回のお茶飲み会をしていたところ、市役所職員を名乗る男から金融機関の口座番号や暗証番号を聞き出す内容の電話がかかってきました。友人の応対に違和感を抱いた3人は、速やかに市役所へ確認の電話をするとともに交番に通報し、金融機関の口座を止めるよう友人を説得をして特殊詐欺の被害を未然に防いだということです。

(佐藤絹子さん)
「(やりとりを)聞いた時点で、オレオレ詐欺などを新聞やテレビで見ていたので、それですぐ詐欺だと思って」
(福島マツエさん)
「3人いたから、被害者も助かったんじゃないかなと思っています」

(盛岡東警察署・吉田良夫署長)
「特殊詐欺は相互に協力し合って防止すること、発生させないことが重要。今回は非常に良いケース」

特殊詐欺を防いだ3人は、普段から交番と相談し合える関係だったことも功を奏したと振り返りました。

出典:岩手放送(2020/10/21)
https://news.ibc.co.jp/item_40898.html