大阪府警は23日、府内に住む一人暮らしの70代女性が、事件の示談金名目などで金銭をだまし取る「架空請求詐欺」で計約2億2300万円の被害に遭ったと発表した。府警は詐欺容疑で捜査している。
府警によると、女性の携帯に今年5月、「利用料金の確認が取れていない」とのショートメールが届き、女性が記載されていた電話番号に連絡。その後、警察官などを名乗る人物から「あなたのIPアドレスが犯罪に悪用され、被害者が訴訟を起こそうとしており、示談金が必要だ」などといった要求が相次いだ。
女性は5~9月に計21回、小包で約2億2千万円を犯人側に送り、口座振り込みなどもあったという。女性が金融機関から現金を引き出す際に、犯人側は「新型コロナウイルスの影響で知人の事業が低迷し、資金援助が必要だ」と窓口で説明するように指示していた。
10月になって相手と連絡が取れなくなり、女性が府警に相談して発覚した。
出典:日本経済新聞(2020/10/23)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO65387080T21C20A0AC8000/