電子マネーを使った特殊詐欺被害を未然に防止したとして、埼玉県の幸手署は22日、セブンイレブン幸手緑台店店員の板坂まゆみさん(43)と小島香さん(50)、同幸手東3丁目店店長の伊藤弘幸さん(49)に感謝状を贈った。

 同署などによると、9月17日、同緑台店で70代の被害男性がパソコンのセキリュティー対策費用として10万円分の電子マネー購入を要求された際、板坂さんは特殊詐欺を疑い110番した。板坂さんと小島さんは「封筒に入ったお金を持参したのでおかしいと思った」と話した。

 同月21日に同東3丁目店でも25万円分の電子マネー購入を要求される詐欺事案が発生。未然に防いだ伊藤さんは「購入時に気付けるかが重要。日頃からの情報共有が迅速な対応につながった」と語った。

 鰺坂裕一署長は「コンビニや銀行は直前で被害防止できる最後のとりで。今後も声掛けなどご協力頂ければ」と謝辞。大塚英世生活安全課長は「電子マネーの要求があった場合は詐欺の可能性が高い。専門のサイバー捜査官がいるので、まずは署に相談してほしい」と呼び掛けている。同署の今年の被害件数は21日現在で10件。昨年同月比で6件増加しているという。

出典:埼玉新聞(2020/10/26)
https://www.47news.jp/5419335.html