中国大使館の職員らを装い特殊詐欺を繰り返していたとみられるグループの男が警視庁に逮捕されました。日本で暮らす中国人を狙った特殊詐欺の被害は相次いでいて、警察当局は警戒を呼びかけています。
詐欺と窃盗の疑いで警視庁に逮捕されたのは、中国国籍の職業不詳、林逢茂容疑者(23)です。林容疑者は先月7日、別の男らとともに東京・江東区に住む中国出身の男性に対し「あなたの資産が不正なものではないと公に認めるため必要だ」と中国大使館の職員を装って自動音声の電話をかけるなどして、現金32万円を振り込ませた疑いがもたれています。林容疑者は容疑を否認しています。
「中国大使館がお知らせします。(日本での)居住の権利に関わる重要公的書類を預かっています。すぐに連絡をお願いします」(実際にかかってきた自動音声電話)
これは日本に暮らす別の中国人に実際に掛かってきた特殊詐欺の自動音声です。国内では中国大使館などを騙る中国人を狙った特殊詐欺の被害が相次いでいます。
「(私にかかってきたのは)『あなたの荷物を大使館で預かっています。個人情報の登録を行ってください』という内容でした」(都内で貿易会社を経営する中国人女性)
この手口の詐欺による被害は警視庁管内だけでも今年、22件、6300万円以上に上っていて警察当局や中国大使館は注意を呼びかけています。
出典:TBS NEWS(2020/11/19)
https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4130989.html