電話をしながらATMに近づく81歳の女性を呼び止めて、特殊詐欺の被害を防いだ名古屋市天白区の夫婦に、愛知県警・愛知警察署が感謝状を送りました。
感謝状を受け取ったのは、名古屋市天白区の消防士・内山龍太郎さん(29)と妻の葵さん(27)です。
愛知県警によりますと、内山さん夫婦は3月20日、1歳の子どもを連れて、愛知県日進市内のディスカウントストアで買い物をしていたところ、ATMに電話をしながら近づく81歳の女性を見つけました。
女性が「ATMに到着しました」などと話していたため、葵さんが不審に思い、女性から通話中の携帯電話を借りて犯人とやり取りし、内山さんも会話に加わったため、犯人は驚いて電話を切りました。
このことが詐欺の被害を防ぐことにつながったとして、愛知警察署で5日、感謝状が送られました。
内山さん夫婦は「間違っていたらどうしようと声をかけるか迷いましたが、小さな行動1つで女性を守れて良かった」と話しました。 愛知警察署の管内では、特殊詐欺の被害総額はことし1月からのわずか2か月間でおよそ580万円にのぼり、去年の同じ時期よりも4倍以上多くなっています。
愛知県警は「ATMの近くで不自然に携帯電話を触る高齢者がいたら声をかけて、すぐに警察に通報してほしい」と呼びかけています。
出典:yahooニュース(2021/4/5 CBCテレビ)https://news.yahoo.co.jp/articles/10637283d7d01a2c98534388d4b2feed5380fb82