【千葉】特殊詐欺の被害を防いだとして、四街道署は、京葉銀行四街道支店の行員と、千葉内陸バス運転士の計5人に感謝状を贈った。5人の連係プレーが、詐欺の話を信じ込んでいた女性の被害を未然にとめた。

 署などによると、同支店で、70代女性が限度額があるATMでは300万円全額が引き出せず、案内担当の行員に相談してきた。窓口担当行員と大金が必要な理由を聞いたところ、「事故トラブルに巻き込まれた息子の関係で必要だ」と答えたという。

 2人は不審に思い、支店長代理に連絡。説得したが、女性はしびれを切らして店を出てしまった。同支店の四宮延英次長(50)が店外まで追いかけたが、女性は話を聞かずに、そのままバスに乗り込んだ。

 バスは発車時刻前で停車しており、千葉内陸バスの高沢久弥運転士(57)は事情を聞いて、発車を定刻より遅らせた。その間に、女性は現場に駆けつけた警察官に促されバスから降車し、説得を受けたという。四宮次長は「ついていってよいか迷ったが、被害を防げて本当に良かった」と笑顔で話した。(石垣明真)

出典:Yahooニュース(2021/5/26 朝日新聞デジタル)https://news.yahoo.co.jp/articles/97d3b8415b26c23808fa62c20b7b24349914851a