先月、広島県内では、保険料などを返金する名目で現金を振り込ませる詐欺の被害が増えていて、県警は注意を呼びかけています。

 県警によりますと、先月の還付金詐欺は7件で、被害額はおよそ580万円に上っています。

 手口は、市役所や区役所の職員を名乗る人物から「過払いの介護保険料を返金する」と電話があり、その後、金融機関の職員を名乗る人物が電話で近くのATMに誘導し、現金を振り込ませるというものです。

 被害者はすべて60代。70歳以上はATMの1日の振り込み限度額が低く設定されているため、犯人側が60代を狙っているとみられるということです。

 県警は、「還付金詐欺は犯人側にとって、家に出向く必要がなく、リスクが低い。ATMでの操作を指示するものは100%詐欺なので、従わずに、不審な電話があったら、まず身近な人に相談してほしい」としています。

 このほか、息子を名乗って、「病院で小切手の入ったかばんをなくした」などと電話をして、別の人物が家を訪問して現金をだまし取るといったオレオレ詐欺の被害は、先月末までに23件発生しています。

 被害者は高齢者が多く、特殊詐欺全体の被害額のおよそ半分を占めているということで、県警は注意を呼びかけています。

出典:Yahooニュース(2021/6/9 RCC中国放送)https://news.yahoo.co.jp/articles/eff462e93ab49286e0cee82b29886ae05644cefa