特殊詐欺の受け子を現行犯逮捕。男の正体を見破ったのは、容疑者にとって想定外の人物だった。
眉間にしわを寄せ、警察車両の後部座席に座る男。詐欺の疑いで逮捕された、無職・内田雅晴容疑者(49)。
事件の始まりは23日、東京・墨田区に住む70代の女性にかかってきた「区役所の職員です。消費税の還付金があります」という電話。この電話を受け、女性は口座がある信用金庫に問い合わせの電話をした。すると、信用金庫からの折り返しの電話を待つ間に、再び電話がかかってきた。
2回目のアポ電「信用金庫のだと古くてダメだから、新しいものに交換しないといけない。信用金庫の者が行くのでカードを渡してください」その後、女性は信用金庫の職員を名乗って自宅を訪れた男に、キャッシュカード2枚を渡してしまう。
その直後のことだった。駆けつけたのは、女性からの問い合わせを不審に思った支店長と職員の2人。まさしく、本物の信金職員が偽の信金職員を取り押さえ、110番通報した。
ちなみに、この信金が掲げるキャッチフレーズは「街の鼓動に敏感です」。
逮捕された内田容疑者は、どのような経緯で犯行に加担したのか。
警視庁の調べに、内田容疑者は「横浜でバーをやっていたが、コロナの影響で閉店し、短期高収入のバイトをサイトで見つけて応募した。おかしいなとは思っていたけど、生活に困ってやってしまった」と供述し、容疑を認めている。
出典:Yahooニュース(2021/8/25 FNNプライムオンライン)https://news.yahoo.co.jp/articles/cba80f63dc52c2eacff8c671f7f2a33914ba94f1