広島市安佐南区の80代女性が、老人ホーム入居権の名義貸しトラブルを解決する名目で現金4300万円をだまし取られたことが28日、分かった。安佐南署が特殊詐欺事件として捜査。今後も同様の犯行が連続して発生する恐れがあるとして注意を呼び掛けている。
同署によると、女性方に7月下旬ごろ、建設会社社員を名乗る男から「老人ホームの権利を買わないか。入居しなくても名義だけ貸してほしい」などと電話があった。女性が同意すると、数日後に弁護士を名乗る男から電話で「名義貸しは犯罪。お金を払えば警察に捕まらないようにできる」と告げられたという。
女性は現金を男に指示された住所へ宅配便で送ったり、自宅を訪れた運送会社社員を名乗る男に手渡したりして、今月17日までの間に計4300万円を詐取された。
広島県警によると、今回の被害額は、県内で今年に入って発生した特殊詐欺事件で最も多いという。県警は「現金を宅配便で送ることは法律で禁止されている。『名義貸しは犯罪だ』と告げるのは詐欺の手口」と注意するよう求めている。
出典:Yahooニュース(2021/9/28 中国新聞デジタル)https://news.yahoo.co.jp/articles/fe988943ccc17b6eabeea571fb3a78ca85e65183