三次市に住む60代の女性がSNSを通じて知り合った外国人の男らに現金550万円あまりをだましとられる事件が発生しました。外国人も参加した特殊詐欺事件とみて警察は捜査しています。

ことし8月27日ころ、三次市に住む60代のパート女性のインスタグラムにアメリカ人医師を名乗る外国人の男から友達申請があり、女性は軽い気持ちで申請を受け入れました。

その後、女性は外国人を名乗る男とLINEを交換し、ビデオ電話で外国人の男と会話をしたことから男の身分を信用してしまいます。

するとこの男から「金塊などの資産が125億あり金塊はイギリスの税関に保管されていて金塊を現金にして送金するから日本に行くまで預かってほしい」などと言われ、紹介されたアメリカ人弁護士を名乗る男からも「金塊をアメリカに送るため輸送費が必要でイギリスの裁判所に所有権証明書の発行手数料を支払う必要がある、大金を輸送することは法律違反になり、それを防ぐ費用が必要である」などと言われました。

女性は男らからの言葉を疑うことなく指示されるままに、日本の金融機関の日本人名義の口座に4回にわたりあわせて500万3462円を入金しました。

女性がだまされていることに気が付いていない中、今度はイギリス人医師を名乗る男から女性のインスタグラムに友達申請があり、「イラク医師として働いているがテロリストから攻撃を受けて負傷し、政府から見舞金3億円をもらった、お金を送るので配送会社とやりとりをしてほしい」などと言われ、国際配送会社を名乗る者からLINEで指示されるまま、53万4744円を同じく日本人名義の口座に入金しました。

今月10日、再びお金を催促されたことを不審に思った女性が友人に相談したことから事件が発覚しました。
警察は電話やSNSでお金の話をされたときは詐欺を疑い、すぐに家族や警察に相談するよう呼びかけています。

出典:Yahooニュース(2021/10/15 TSSテレビ新広島)
https://news.yahoo.co.jp/articles/b3a4b8795d7318fa204f6f5dea0e6f727ee4c34d