顧客の本人確認記録を作らずに電話転送サービスの契約を結んだとして、東京都の男が逮捕され、11日に仙台地検に身柄が送られました。

 犯罪収益移転防止法違反の疑いで逮捕・送検されたのは、東京都荒川区のレンタル電話会社経営高岩晃治容疑者(60)です。

 警察によりますと高岩容疑者は、電話転送サービスの契約を結ぶ際に義務づけられている顧客の氏名や住所などをまとめた「本人確認記録」を作らなかったとして、5月に総務省から是正命令を受けたにもかかわらず、8月と9月に記録を作らずに契約を結んだ疑いが持たれています。

 高岩容疑者は「顧客の情報を入力していた」と容疑を否認しているということです。

 高岩容疑者の会社は、携帯電話などから電話をかけると転送され、相手には固定電話の番号が表示されるサービスを提供。

 この会社が契約する100回線以上が特殊詐欺に使われていたということです。

 4月に、宮城県の河北警察署の管内で20代の男性が競馬の必勝法名目で約450万円をだまし取られる被害があり、男性がやり取りした電話番号を調べて今回の事件が分かったということです。

 知らない携帯電話の番号だと警戒する方でも東京03、仙台022といった固定電話の番号だと大事な電話かもしれないと思ってしまうかもしれません。

 しかし、固定電話の番号でも犯罪グループが使っている可能性があるので注意が必要です。

出典:Yahooニュース(2021/11/11 khb東日本放送)
https://news.yahoo.co.jp/articles/057fce5d4be2a6e9c77963538e2f10e4a821d675