警察官をかたる男から花巻市の70代女性の自宅に電話がありました。「詐欺の被害に遭っていないか」「銀行口座をいくつ持っているか」「暗征番号は何にしているか」などと聞かれました。女性が利用している口座名や暗証番号などを伝えたところ「暗証番号を変えた方がいい。別の者が家に行くので、その者が持っている封筒にキャッシュカードを入れてほしい」などと言われました。
男と電話している最中に、警視庁の警察官をかたる男が家に来ました。女性は玄関先で男の指示通り、訪れた男が持参した封筒にキャッシュカード4枚を入れました。
さらに、封筒に印を押すように言われたので、被害者は印鑑を取りに家の奥に行きました。その後、女性が封筒に印を押すと「最初の男が電話を切らずに待っている」と言われたため、居間に戻り再び電話で話しました。
電話を終え玄関先に戻ったところ、キャッシュカードを手渡した男はいなくなっていました。
女性が不安になって警察に通報し、封筒を開けたところ別のカードにすり替えられており、盗まれたことに気付きました。
口座を確認したところ、4口座から合計約200万円が引き出されていました。
出典:岩手日報(2020/4/3)
https://www.iwate-np.co.jp/article/2020/4/3/75730