「母の日」の十日を前に県警は九日、JR大津駅前(大津市)のスーパーで、新型コロナウイルスの流行に便乗したニセ電話詐欺などに注意するよう、カーネーションの花にメッセージを添えて注意を呼びかける啓発活動を行った。

 「フレンドマート大津駅前店」の入り口に、赤のカーネーションの造花二百本が並び、それぞれに「お母さんありがとう」との言葉のほか、「コロナ便乗詐欺に注意!」「在宅時も留守番電話設定にしましょう」とのメッセージが添えられた。訪問客は花を手に取り、買い物を楽しんだ。

 県警によると、四月中には「厚労省のアンケート」として預金残額を聞き出す不審電話が大津、甲賀、高島市で計三件あった。四月中旬から今月八日までには、不審なマスクが自宅に送り付けられる事案が各地で十四件相次いだ。いずれも架空請求詐欺などにつながる恐れがあり、警戒を呼び掛けている。担当者は「留守番電話設定にすると、詐欺犯はメッセージを残さないので、詐欺を予防できる。母の日にぜひ設定してほしい」と話した。

出典:中日新聞(2020/5/10)
https://www.chunichi.co.jp/article/shiga/20200510/CK2020051002000008.html