依然としてなくならない電話de詐欺の被害阻止へ、船橋東署はバスケットボールBリーグ・千葉ジェッツふなばしと連携して巧妙化する手口を紹介する動画を作成し、YouTube県警公式チャンネルなどで公開を始めた。新型コロナウイルスに便乗し「助成金申請ができるので口座番号を教えて」などの怪しい電話への警戒を呼び掛け、電話があったら警察への連絡を求めている。
同署によると、昨年4~6月に電話de詐欺が多発しており、今春は警戒を強化してきた。ところが、新型コロナの感染拡大で予定していた防犯講話やキャンペーンが中止となり、市民らへの周知が課題に。解決するため同署は「電話de詐欺等被害の抑止に関する協定」を締結している千葉ジェッツに協力を要請し、動画が完成した。
公開を始めた動画は2種類。千葉ジェッツのマスコットキャラ「ジャンボくん」とチア「スタージェッツ」が出演する“スマートバージョン”と、同チームの「マスク・ド・オッチー」も出演する“説明が丁寧バージョン”。
いずれも、電話de詐欺の手口として(1)市役所職員を名乗り相談を持ち掛ける(2)宅配業者を名乗り住所を聞き出す(3)病院関係者を名乗り家族の入院費用振り込みを要求する(4)助成金サポートセンターを名乗り口座番号を聞き出す-などを紹介。不審に感じたら警察に連絡するよう求めている。
また、動画の後半では小中学生に向けて「不審者に注意」「知らない人に名前や住所を教えないで」との呼び掛けもしている。
内川正年署長は今年4月末までの同署管内の電話de詐欺認知件数は昨年より増えたと説明し「一件でも被害をなくすため全力で闘う」と抑止を掲げている。
出典:千葉日報(2020/5/28)
https://www.chibanippo.co.jp/news/national/693571